新生児との生活はシンプルですが簡単ではありません。
一日を赤ちゃんのペースに合わせて生活するため、とても大変な期間になります。
ここでは新生児との過ごし方と、育児の基礎的な知識を説明します。
新生児の生活スケジュール
おしっこ 一日10~20回
うんち 一日1~8回(母乳だと多くなる)
おっぱい 一日10~15回
これを一日中、昼夜の区別なく繰り返します。
授乳とオムツ替えをしていたら一日が終わります。

本当にそんな感じ。
昼夜を問わず泣くので常に寝不足
一番しんどいのは、やはり昼も夜も泣いて眠れないことです。
新生児は2,3時間置きに授乳と睡眠を繰り返すため、 親はどうしても睡眠不足になってしまいます。
この時期が一番つらかったという方も多いのでないでしょうか。
一人で対応するのは無理なので、家族に協力してもらい乗り切りましょう。
赤ちゃんは泣くのが仕事
新生児期の赤ちゃんが泣くのは、不快なことがあるからです。
お腹が空いた時、おむつが気持ち悪い時、暑い時、寒い時、全て「泣く」ことで伝えようとします。
赤ちゃんにできる唯一のコミュニケーションが「泣く」ことです。
赤ちゃんが泣くのは元気な証です。
赤ちゃんのお世話
ここでは、新生児の授乳やおむつ替え、沐浴など、赤ちゃんの身の回りのお世話について説明します。
新生児の授乳について
最初は母乳が出にくい場合もありますが、授乳を続けていると分泌が促され、安定して出るようになってきます。
赤ちゃんの目を見つめて、声をかけながら授乳してあげてください。
授乳は赤ちゃんとのコミュニケーションです。
新生児の授乳間隔は3時間毎
新生児の授乳間隔は、大体3時間毎が基本になります。
- 新鮮なおっぱいが出るサイクル
- 赤ちゃんの消化のサイクル
- 脱水症状のサイクル
それぞれ3時間置きにタイミングがくるようになっています。
回数にすると8~10回程度になりますが、個人差があるのであまり気にする必要はありません。
赤ちゃんの空腹サイン
口を開けて首を左右に振るような動作や、自分の手や身近にある布団などを吸おうとしていればお腹が空いているのかもしれません。
最初の内はサインを見逃して、赤ちゃんを大泣きさせてしまうこともあると思いますが、慣れてくると徐々に分かるようになってきます。
いち早く察知してあげられるよう心がけたいですね。
飲んでも飲んでも欲しがる
授乳をしてもすぐにミルクを欲しがる場合があります。
その場合、母乳であれば間隔は気にせず、赤ちゃんが欲しがる時に与えても大丈夫です。
ただし、粉ミルクの場合は赤ちゃんが欲しがるだけ与えてしまうと栄養過多になってしまいます。
決められた間隔で、規定の量を授乳するようにしましょう。
※個人差があるため、あくまで目安として様子を見ながら加減してください。
基本的には、赤ちゃんが追加で欲しがる場合は、母乳を与えてください。
授乳中に寝てしまう
新生児期の赤ちゃんは、おっぱいを飲むことに慣れていないため、途中で疲れて眠ってしまうことがありますが、次の授乳まで2~3時間ほど眠るようなら十分に足りていると考えて良いでしょう。
2週間検診や1ヶ月検診で、順調に体重が増えているのであれば、全く問題はありません。
ママの乳房を健康に保つため、基本的には左右のおっぱいをバランス良くあげるようにしてください。
授乳中に赤ちゃんが眠ってしまい、片方だけあげられなかった場合は、次の授時に逆のおっぱいから始めればOKです。
赤ちゃんが起きない時は?
赤ちゃんの胃は小さいため、小まめに授乳する必要があります。
寝かせ続けてしまうと栄養が足りなくなってしまうため、3~4時間経っても眠り続けているような場合は、可哀そうですが起こしてあげてください。
まずは優しく抱っこしてみたり、オムツを替えてみましょう。
起きなければ足の裏をくすぐってみたり、背中を擦ってみてください。
それでもどうしても起きない場合は服を脱がせます。
授乳に1時間?!
一回の授乳に一時間かかる赤ちゃんもいるそうですね。

完母だと更に大変ですね・・・
そうでなくても授乳後に赤ちゃんを寝かしつけて、哺乳瓶の洗浄や殺菌などをしていたら、あっという間に次の授乳の時間になってしまいます。
赤ちゃんのためになるべく母乳で頑張りたい気持ちは分かりますが、 無理をすると心身がすり減ってしまいます。
そんなときはミルクを少し増やすだけでも楽になりますよ。
- だいたい3時間置き
- 母乳と粉ミルクの混合
- 母乳、左右3~10分ずつ(乳首の限界まで)
- 粉ミルク60-70ml(3週目辺りから80ml) ※母乳があまり出なかったのでミルク多めです
うちの子は乳首をくわえるのが上手にできず、ママが授乳の度に乳首が痛くて大変だったので、しばらくミルクを増やしました。
おかげで夜泣きの授乳をママが休めたので非常に助かったそうです。
一ヶ月ほどで乳首が回復し、赤ちゃんもおっぱいを飲むのが上手になっていました。
唇に水ぶくれのようなタコができる
新生児の赤ちゃんはおっぱいを飲むのが上手ではないため、吸いだこ (上唇の真ん中にぷっくりとした水ぶくれのような膨らみ) ができることがあります。
放っておくと白くなって自然に取れるので無理に取ろうとしないでください。

授乳の時、赤ちゃんの上唇をめくってアヒル口にしてあげると飲みやすくなりますよ。
飲んだらゲップをさせる
生後間もない赤ちゃんは、母乳やミルクを飲むとき、一緒に空気を飲み込んでしまうため、飲んだ後はゲップさせてあげる必要があります。
しかし、あまりゲップが出ない子もいますので、しばらくトントンしてみてもゲップしないようなら寝かせてしまっても大丈夫ですよ。
母乳の場合も空気を飲み込みにくいのでゲップが少ないです。
ゲップと一緒にミルクを吐き出してしまうことがありますが、少し吐き出すくらいはよくあることです。
ただし、寝ている間に吐いて器官に詰まらないようにだけ気を付けてください。
授乳で呼吸が少し荒れるのも、新生児ではよくあることなので心配はいりません。

最初は少し心配になりますが、慣れて余裕ができると必死にミルクを飲む我が子の姿が可愛いですよ!
おむつはマメに替えるのが鉄則
赤ちゃんの肌は敏感なので、おしっこやうんちをしたら、すぐにオムツを替えてあげましょう。
特に新生児の肌は特別です。
オムツかぶれ予防のためにも、こまめに替えてあげましょう。

ふわっふわで繊細な肌でした!
うんちが24時間出ない
うんちが出ないときは綿棒かんちょうをしてください。
癖になることはないので、赤ちゃんが辛そうなら一日に何度やってもOKです。
新生児用のオムツはいつまで?
成長具合にもよると思うのですが、太ももにオムツの跡が付くようであれば、もう小さいのかもしれません。
2カ月くらいまで新生児用のオムツを使用していましたが、何度かうんちが漏れてしまったので、もう少し早めにSサイズに変えてあげれば良かったと今は思います。
新生児はベビーバスで沐浴を
新生児は新陳代謝が良く、皮脂汚れなどもたまりやすいです。
感染予防のためにも、毎日ベビーバスで体を綺麗に洗ってあげましょう。
汚れのたまりすい首、脇、足の付け根など、お肉が重なる部分の洗い残しに注意してください。
沐浴の時間は夜遅くにならないよう、できれば日中の同じ時間帯に行い、 赤ちゃんの生活リズムを整えてあげましょう。

一ヶ月検診が終わったら一緒にお風呂に入れますよ!
新生児がいる部屋の温度は?
マンションか一軒家かでもだいぶ変わりますが、昼間温かければ暖房はつけなくても良いです。
26度~28度、冬は18度~22度を目安に、赤ちゃんの服装と併せて調整してあげてください。
ちなみに11月に入院していた病院の室温は、23度に設定されていました。
それから、着替えやお風呂に入れる時は、予め普段よりも温かくしておいてあげてください。
特にお風呂は体が濡れるので、暖房の風でも寒く感じるので、エアコンの風が赤ちゃんに直接当たらないよう配慮してあげてくださいね。
新生児の育児は超絶ブラックでした。 まとめ
新生児期の育児は本当に大変なので、 一人で抱え込まず、 周囲を頼ってください。
不安や心配事があれば、家族や産院、保健士に相談してください。
赤ちゃんは、もちろん0才ですが、
ママも0才、パパも0才。
みんな初めは、そうなんです。
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